<移動時に疲れる原因を考える>
前回のブログ後半で少し触れた
アームレスト投入での〝改適〟化。
最初は簡単に装着レポートしようと考えていましたが
愛車の快適性が大きく変わるポイントなので
番外編としてクローズアップしてみることにしました。
説明するまでもないかと思いますが
商用車ベースのハイエースは
お世辞にも好設計といえないシートが備わるのみ。
乗降性も考慮して!?の形状はホールド性が低いので
ちょっとしたコーナーで横方向に力がかかると
身体も上半身がふらついてしまいます。
多少サイドが張り出した感じに見える純正シートだが、コーナリングなどでかかるGには役立たず。ファブリックやレザーといった素材に関係なく簡単に身体がずれてしまうので、身体を保持しようとする力が疲労へとつながっていく。
そうした動きに対して
意識せずとも身体は踏ん張ろうとしてしまうので
リラックスとは縁遠い状態。
長距離移動やコーナーの多いワインディングだと
走行後に疲れたなぁと感じやすいんですね。
ちなみに
ホールド性高めるちょっとした裏技としては
シートベルトのプリテンショナーを利用して
シートに身体を強く押しつけるやり方があります。
バックルへ金具が届く直前で強くシートベルトを引き出せば
プリテンショナー機構が働いて
引き出し方向はロックされますから
その状態でシートベルトを装着するだけ。
ベルトが戻る方向へしか動かないので
ホールド性はイッ気に高まりますが
難点としては、とにかく身体の自由が効かない(笑)。
ドリンクホルダーへ手を伸ばそうとしても
上半身が動かせないぐらい拘束されてしまうため
「ワインディングをハイペースで走り抜けたい」
といったような
ホールド性を高めたい時にでも試してみてください。
直線メインの高速クルージングならゆったりとしたシート形状やドラポジが楽に感じるが、横Gかかれば身体がふらついてドライビングも不安定となるばかり。裏技的にホールド性アップさせる場合はテンショナー効かせてシートベルトを装着してから、シートを方スライド&リクライニング起こしするといい。
<ホールド性高める手段を考察>
ホールド性向上が疲れ軽減やリラックスにつながる。
では、どのような手段があるのかを
いくつか紹介していきましょう。
①シート交換
ホールド性低い純正シートに見切りをつけて、身体を包み込むような形状に仕上げられたバケットシートへ交換。ホールド性命ならレースカーに使用するようなリクライニング機構なしのフルバケットシート、快適性と両立するなら適度なホールド性にリクライニング機構も備えたセミバケットシートといった感じです。シート本体に加えてシートレールも必要となるのでコストはかかりますが、ホールド性高める手段としては効果テキメン。乗降性に配慮した座面サポート形状を与えるモデル、アームレストを追加投入できるモデルとコンフォートタイプも充実しているので、ホールド性向上の最適解を目指すならシート交換一択! インテリアの雰囲気も大きく変わります。
②3Dシートカバー
シートカバー内でクッションを巧みに使い分け、サイド面を盛り上げ気味とした凹凸によってバケットシートのようなホールド性を引き出すシートカバー。シート自体の形状は変えていないので強いGがかかるようなシーンだとホールド性は低くなりますが、純正シートよりもホールド性は高まります。ウエスト部分のみに追加できるタイプやシートエプロンのような形で追加するタイプもあり。
③センターコンソール交換
インテリアのイメージチェンジや収納性アップで注目されるセンターコンソールカスタムですが、大半のアイテムはセンターコンソールそのものを大型アームレストとして活用する形でデザインされているためアームレスト効果でのホールド性アップも期待できます。シート自体はホールド性が低い純正のままでも、ドア側だけでなくコンソール側にも上半身を支えるためのストッパー的ポイントがあればホールド性は大きく高まりますよ。
④アームレスト追加
ホールド性アップにつながるアームレストと一口に言っても、センターコンソールやドアポケットを利用してアームレストに仕立てるタイプやミニバンのようにシート本体へアームレストを後付けするタイプまで様々。数え切れないほどのアイテムが用意されているので、お手軽さやコストパフォーマンスという部分ではホールド性改善のエントリーメニューです。
<求めたのはホールド性+枕>
ホールド性高める手段を考察したうえで
僕が選んだのは④でした。
そもそもシートをなんとかしたいなと考えたのは
アルファードからハイエースへ乗り換えた段階で
「なんでアームレストがないの?」と
家族から苦情が出ていたことに加え、
助手席へ乗りたがるものの簡単に寝落ちする末っ子が
ガクッとコンソール側に倒れ込んできたためです。
センターコンソールとのクリアランスが狭いナローであれば
さほど問題もなかったのでしょうが
シートとセンターコンソールの間に
大きいトレーが助手席側へ配置されているワイドでは
シートベルトをすり抜けるような感じで
簡単にコンソール側へと上半身が倒れてしまいます。
大人、子供にかかわらず、ステアリングを握らない助手席はシートの上にちょこんと乗っかっているような状態。その状態で寝てしまえばシートベルトをすり抜ける感じでセンターコンソール側へと倒れやすいです。ワイドの場合は大型トレーがあるので下手すればセンターコンソールに顔をぶつけてしまう可能性もあります。
シート交換でホールド性を高めていくと
ドラポジ安定で格段に快適になると
過去の愛車いじりでわかってはいるため、
理想だけ追求するなら
インテリアの高級感が高まる素材使ったセミバケに
寝落ち時の枕にもなるアームレストを追加したいところ。
ただ、ほかにもやりたいことは山積みですし、
今回はお財布と相談しつつ
ホールド性+枕としてコストパフォーマンスに優れる
純正シートへのアームレスト追加を決意しました。
・シート本体価格¥106.700(税込み)
・シートレール価格¥22.000(税込み)
・アームレスト価格¥7.700(税込み)
・CRS作業工賃価格¥8.800(税込み)
非常に悩ましかったのは、乗降性とホールド性をバランスさせたコンフォートスポーツシートのブリッド・ユーロスターとCRSがコラボした限定シート。過去にセミバケ、フルバケともに愛用してきたブリッドですし、アームレストも追加できてホールド性もバツグンとくれば、求めていた理想がパーフェクトに実現できます。限定という響きにも誘惑されましたが、今回は予算面から泣く泣く我慢しました。
<ハイエース専用設計ならではの安心感>
純正シートへのアームレスト追加は
他車流用もありますが
後付け感が出ないようにするための生地統一や
ブラケット溶接などいろいろ面倒。
そこでチョイスしたのは
ハイエース購入時から気になっていた
レガンスのフロントシートアームレストです。
レガンス・フロントシートアームレスト
http://www.j-club.info/interior/armrest.html
溶接無しでボルトオンできるハイエース専用設計のステー、
理想の角度で使用できる無段階リクライニングと
機能面は文句なし。
気になっていた後付け感も
ステッチをあしらったレザーブラックなので
愛車に装着しているCRSシートカバーと違和感なさそう。
質感が部分的に異なったりすると後付け感丸出しとなりますが、レガンスのフロントアームレストで設定されているブラックレザーはCRSのシートカバーと好マッチング。シートカバーと同じブラックステッチも与えられているので、アームレスト追加の違和感は皆無です。
ちなみに、助手席用アームレストは
ワイド、ナロー別設計となっていて
コンソールとのクリアランスに余裕があるワイド用だと
ナローに対して約30㎜低い位置で取り付け。
末っ子が助手席で寝落ちする時に
枕としての使い勝手も良さそうです♪
レガンスのフロントシートアームレストは助手席用がナロー、ワイドで異なる設計。純正シートが違うというわけではなく、大型トレーのあるワイドの場合はセンターコンソールとのクリアランスに余裕があるために30㎜ほど取り付け位置が低くなっているようです。すでにセンターコンソールごとカスタムしている場合はナロー用でカバーできる? 投入時はメーカーに要確認ですね。
なお、最初は運転席・助手席ともにアームレスト追加を検討しましたが
通常走行ではセンターコンソールへ腕を伸ばすような感じで
そこそこリラックスして運転できているので
今回は助手席側のみ投入としました。
<わずか1時間程度で作業完了!>
レガンスのフロントアームレストは溶接不要ですし、
アームレスト装着時に必要となる
ウレタン切り抜き用型紙も付属されています。
丁寧に解説された装着手順書も用意されていて
シート脱着できる工具さえあればDIYでも装着は可能。
ただ、普段目にするインテリアだと
わずかなミスで生じた傷も気になりやすい。
「やっちゃった」と後悔したくないので
迷わずCRSへ取り付け作業をお願いしました。
装着手順の詳細紹介は省きますが
流れとしては
シート脱着→表皮めくり→ウレタンカット→専用ステー固定→表皮穴開け→アームレスト固定→シート装着
といった感じ。
元から用意されているサービスホールへ専用ステーをボルト止めするため溶接不要ですが、シート表皮をめくって内部のウレタンをステーに合わせてカットすることとなります。柔軟性があるシート素材の加工は簡単なようで元に戻す時などが難しいと判断したので、装着作業はCRSへとお任せしました。
作業を見ていてDIYで手こずるかなと感じたポイントは
シート表皮をめくる際のクリップ外しと
表皮穴開けの位置出しですね。
アームレスト自体でシート側の加工部が隠れるとはいえ、カバーも含めた穴開けの位置出しとスムーズに動作するフィッティングは経験値の少ないユーザーだと難しそう。手慣れた手つきで作業はシート外しから1時間かからずといった感じでしたが、高い仕上がりレベルを目指すならプロにお任せするのが一番です。
作業時間はわずか1時間ほどでしたし、
お手頃価格と装着効果を考えれば
快適性引き出しで注目すべきメニューです。
<助手席ファーストの評価は上々>
「これで家族も喜んでくれるだろう」と
作業後は急いで帰宅し、
アームレスト追加を内緒にして
そのまま買い物へと誘います。
内心期待していたのは
「あっ、アームレストがついてる! めっちゃいいやん♪」
といった感想でしたが、
助手席に座った嫁は何の反応もなく
アームレストへ肘を乗せてリラックス。。。
気づくまで内緒状態に我慢できるわけもなく
「欲しがってたアームレストついてるよ」と伝えたら、
「アルファードで慣れてたし、違和感なくて気づかなかった」
「やっぱりアームレストは最初から必要やで。
もっと早くにつけておいてほしかったわ」
と期待は裏切られつつも好評価。
これは子供たちも同様で
自然とアームレストを活用しているのですが
助手席ファーストのカスタムには
打ち明けるまで一切気づいてくれませんでした。
アームレスト内の機構によって無段階調整できるため、シートのリクライニング角度や好みに合わせてセッティングできます。角度を引き下げる場合は、いったん全上げ状態にすればロック機構が解放されるので全下げして微調整となります。
ちなみに
ホールド性向上でのリラックスに加え
もうひとつの目的だった枕機能に関しても
身長130㎝の末っ子にはベストポジション♪
渋滞にハマったりなんかすると
寝る気満々でシーツまで持ち出してきて
アームレストを枕にしています。
万が一の際にシートベルト効果発揮されるのかに不安が残りつつも、身長130㎝の末っ子はアームレストを枕としてフル活用。身長160㎝ある長女も起きている時は肘置きでリラックス、寝ている時はストッパー代わりにしていました。アームレストを装着してから、助手席の寝落ち率が高くなった気もします…。
このように
シートのホールド性自体は変わらなくても
アームレスト追加で身体を楽に支えられれば
移動時もリラックスできますし、
走行後の疲れは軽減されますよ。
運転している分には身体も事前反応しますし
ステアリングやフットレストなんかで
比較的踏ん張りやすいですが、
助手席は正直無防備状態。
助手席ファーストのカスタムを施して
同乗者の満足度も高めていきましょう。
■オートサロンで感じた2020年注目アイテム■
カスタムの祭典として
毎年1月に開催される東京オートサロン。
注目カスタムや新製品が披露されるBigイベントなだけに
WEBや雑誌でも数多くレポートされているので、
ここでは個人的に気になった2020年注目アイテムを
少しだけ紹介します。
まず車検対応も考えるユーザーに見逃せないのは
18インチLTタイヤの充実化です。
噂になっていたファルケンW11には
18インチ追加発表こそありませんでしたが、
ヨコハマのPARADA PA03は
夏頃に18インチを追加するとのアナウンス。
展示は17インチでしたが
18インチも待望のホワイトレターとなるようです。
225/50R18C 107/105Hが夏頃にサイズ追加となるPARADA PA03。ホワイトレター&ブラックレターのリバーシブルで控えすぎず、主張しすぎないレターデザインとなるだけにリリースを楽しみにしておきたい。
また、18インチLTタイヤ先駆けとなるTOYO H20は
ホワイトレターのデザインを
ファイヤーパターンレスへとリニューアルして
レーシーな雰囲気を強調。
さらに18インチへいち早くホワイトレターを採用してきた
オーレンカウンターのニューストリートは
イエロー、レッドのカラーレターを限定販売するようなので
LTタイヤは18インチで盛り上がりそうです。
最新LTタイヤとして昨年W11をリリースしたファルケンは、ブースにライムグリーンとブルーのファルケンカラーで彩ったナローを展示するほどハイエースへ力を注いでいた。18インチのホワイトレターが登場するらしいと噂されていたが、今回はサイズ追加の発表はされなかった。
続いては、愛車にチョイスしたこともあって
アップデート有無が気になっていた
ボルクレーシング・TE37SB。
繊細なマシニングとREDOTで施した赤で
リムフランジをレーシーに際立たせたモデルが
展示されていました。
マットブラック的なカラーにマシニングとREDOTでの真紅をあしらったTE37SBのNEWカラー。静止時はシンプルなアクセント、走行時はリムフランジで赤ラインが走るため、足もとの存在感が冴え渡るはず。
発売時期や価格は不明ですけど
差し色で赤を採用しているなら要チェック!
走行時に外周部を走る赤ラインは
足もとでバツグンに映えるはずです。
最後に紹介するのは
LFTのブースに展示されていた
プロテクションフィルムのカラーチェンジモデル。
ボディをガードしてくれるプロテクションフィルムに偏光機能がミックス! ボディ全面張りだと金額もかかってくるが、リップへの部分張り、塗り分けやサイドデカール的な張り込みなら価格を抑えつつ視線も引きつけられそう。
ボディを飛び石などからガードするクリアフィルムが
紫外線に反応して発色するのですけど、
変化する差し色や塗り分けとして
部分的にあしらってみるとイベントなどで面白そう。
ベース色によってどれぐらい異なる発色が引き出せるのか
いろいろ気になりますね。
LFTのブースでプロテクションフィルムとともに気になったのは、電子看板に使用されるスクリーンフィルム。従来のプロジェクター投影用フィルムだと透明度は犠牲になっていたが、写真のように透明度は保ちつつもクッキリとした映像を表現。実際は照明の下でも鮮やかな映像を楽しめたので、イベントユーザーは要チェック!
2月14日から開催されるオートメッセでも
おそらく新たなアイテムは発表されてくるはず。
今年も続々と登場してくるであろう新製品をうまく活用し
愛車のアップデートを図っていきましょう♪
Kカーからトラックまでチューニング、ドレスアップ問わずにカスタムされた乗り物大好きなフリーライター。カスタムは楽しければOK、1+1=2ではなく0にも4にもなるのがクルマいじりの魅力だと考えています。今回マイカーとして購入した200系では、いちオーナーとして気になるアイテムがどうなのかや不満&疑問解決なんかに取り組んでみます。「こんな不満を解消するにはどうしたらいいの?」とか「このアイテムが気になるからわかりやすく知りたい」といったリクエスト、絶賛受付中!
四馬力
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